Vol.6

Munehiko Nakamura 中村宗彦

「釣り」という世界共通のキーワードで世界に!

釣り歴:1980年~ バス タイラバ オフショアキャスティング
社歴:1996年~ 取締役 専務

#01

釣りを始めたきっかけは?

記憶にあるのは父親に連れていかれた近所のハヤ釣りからです。ごはん粒がエサで、「針先を隠さないと釣れない」と考えさせられた思い出があります。その後は、祖父が渓流・アユ・狩猟など趣味多彩で山梨の川に付いて行き、渓流釣りの真似事をしていました。結局ヤマメは釣ることができなかったですが…。それと、近所のニジマス釣り大会は必ず出場していました。そして中学1年生の時にブラックバスに出逢って人生変わりました(笑)

#02

メモリアルフィッシュは?

仕事もプライベートも釣りだらけの刺激的な日常なので「この一匹!」みたいのは意外にないですね(笑)芦ノ湖のロクマルバス、駿河湾のデカマダイとか。ロケや大会などで「絶対無理!」と思える状況で逆転した一匹とか。二十代の頃バスプロトーナメントで優勝した時の魚とか。記憶に残る魚はいるのですが、もう次の魚を考えちゃってるような気がします。

現在もトーナメントに参戦。常に最前線で釣りに向き合う。

#03

仕事が自分の釣りに活きたタイミングは?

仕事も釣りも境目が無いので…いつも「すべてに活きている!」が自分の回答かな。整理できない(笑)強いて言えば、世界中に釣り仲間が増えたこと。海外でも観光では行けない場所に行けたり、そこで自分たちの考案したタックルで現地の釣りに挑めたり。
仕事で釣具屋に行けるのもそうか(笑)
釣りも仕事も強引に自分を追い込んで「背伸び」しながら頑張りたい!と思っています。ただファイト中は強引なやり取りはしないですよ(笑)

#04

釣りをしていて一番「楽しい!」と思える瞬間は?

「その瞬間」を捉えた時。自分の予測した魚のコンデションに対して、自分の攻めと魚の反応がズバッと一致する時が見える瞬間がある。その瞬間がたまらないです。世界各国、日本各地にも行くし、それはそれで新鮮で楽しいけど、駿河湾や芦ノ湖などホームフィールドを軸に置いておきたい。なぜならそこは全部が自分次第で、日々浮いていても毎回新しい発見があって、魚の動きもわかる。「ほらここにいた!」と見えた瞬間が楽しい。「リアル宝探し」がめちゃくちゃ楽しいんだと思います。

様々な要素を考慮し、魚からの反応を得る。

#05

釣りにおいて「こだわり」「譲れない」ポイントは?

ロケや大会など同じことが言えるんだけど・・・いかなる状況でも「与えられた条件」でその日のベストを出すこと。自分のリアルな釣りを発信したいと思っています。ロケ日なども条件で選んだりしない。釣り場情報は禁止エリアなどのルール以外ほとんど見ていない。釣れなくてもSNSやblogで公開してプロセスとか挑む姿勢とか苦悩とか…リアルな姿を見せたい。でもアングラーとしての魚運、天気運はツイている方だと思っています(笑)

#06

今後、釣りでの目標は?

知り合いのタレントさんがアマゾンでピーコックバスを釣った時に泣いているのをテレビで見て「自分にとっての夢の魚」っていいよねと思いました。同時に「自分にとってそういう魚いるのかな?」と考えたんだけど意外にパッとでてこなくて。今まで色々な魚を釣らせてもらいました。幻のイトウも釣ったし。でも泣くとかなかったかな?あ、2022年の芦ノ湖のバストーナメントで試合中に泣いた(笑)自分を追い詰めながら練習して毎年失敗して。この日は理想のパターンでビッグワンを揃えて優勝できた完璧な展開だった。目標か・・・芦ノ湖最強説(笑)
今は釣りの目標を立てるのが目標かな。

#07

どこでも何日でも釣りに行けるとしたらどこに行きますか?

アメリカの広大な湖で陽気に釣りしたい!
あとは、デカマダイが釣れるフィールドに長期滞在してひたすらマダイを釣りまくりたい!

#01

今の仕事はどんなことをしていますか?

専務です。向かうべき方向性を見出したり、新しいサービスを考えたり。経営と実務、両方の考えを両方持ちながら全体を見る仕事です。アングラーとしても新製品の新たな企画を提案したりテストしたり解説したり。小売店やイベントにも出向きます。現場至上主義であることは間違いありません。

#02

エイテックで働く魅力は?

「自分の方向性に悩んだ」苦しい下積みの若手時代もありました。でも今は釣り好きの若手スタッフも増えて皆が「一直線に」やりたいことに向かえる環境になりつつあります。社内には色々なセクションがあるけど「人を楽しませるプロ集団になる!」と皆で考えています。スタッフ全員が当社の「魅力」になって欲しいと思っています。

#03

釣りが仕事に活きたタイミングは?

「欲求が生まれる」ことかな。喉から手が出るほど魚が釣りたい!といまだに思える。そのスレスレの感覚や欲求を道具に落とし込めた製品は特に評価されているような気がします。「今を釣るために」何が足りないか?得意技は何か?今の自分の装備・環境でどうやって全力を尽くすのかなど、まさに仕事と同じです。諦めたとき、満足した時は成長が止まるし。「もっと!」「何かないかな?」っていう思考は釣りで得た感覚なのかもしれません。

次はどうやって釣り人を楽しませるかを考える。

#04

仕事をしていて一番「楽しい!」と思える瞬間は?

端から見れば「好きなことをしまくっているヤツ」と見られがちなので意外と思われるかもしれないですが、仕事において「うわぁ楽しいぃ!」と思うのは一瞬です(笑)仕事においては常に闘志ムキ出しですよ(笑)ファンの皆さんから評価されたり、ヒット商品が生まれたり、自分たちの道具でロケで良い魚が釣れたり、フィールドスタッフが結果を出してくれたり…それはもちろん嬉しいですよ。あとはファンの皆さん、魚、環境、取引先、仕入先、スタッフとの繋がり。不思議なぐらいの繋がり。この仕事していなかったらなかったと思います。その人たちが喜んでくれる姿をみることができたら楽しいですね。

#05

仕事において「こだわり」「譲れない」ポイントは?

陸の仕事もちゃんとやって水上(釣り)の仕事でも結果を出したい!という気持ちは常に忘れないようにしたいと思っています。釣れる理由も釣れない理由も必ずあるし、仕事も同じです。上手くいく法則性や理由がある。忘れないようにして、コツコツ積み重ねていくタイプです。遊びを提案する仕事でもあるので皆さんが「そう来たか!」と思ってもらえるような意外性も常に持っていたいし、仕掛けたいとは常に思っていますね。

各地で開催されるショーはユーザーとの繋がりの場

#06

今後、エイテックでの目標は?

釣り好きの若い集団でスタッフも増えてそれぞれにキャラクターがあります。「動く!」その社風は脈々と受け継がれていると思う。自分自身も発展途上ですが、「釣り」という世界共通のキーワードでファンの皆さんを喜ばせることができる集団になりたいと思っています。世界中に日本のタックル、日本の釣り環境をもっと発信したいですね。その逆で日本に足りないことも多々ある。環境・フィールドに向けて自分たちができることは何か?引き続き動いていきたいと思っていますよ。

#07

なんでも好きな釣具を作れるとしたら?

これまでもずっと作ってきたけど(笑)欲しいのは「今を釣ることができる」タックルかな。「今」に合わせるには先も見なきゃならないから難しい。世界中に釣りウマも釣り好きも無限にいるのに、「自分の思うタックル」をカタチにできる環境にいる人間は一握り。これは今までも変わらないしフルに利用させてもらいます。自分が釣りを続けている以上は常に欲求だらけですから、これからも“好きな道具”を作りまくるのでしょうね(笑)