Vol.17
Shimoji Kesuke 下地 圭祐
誠実な積み重ねが、釣りも仕事も強くする。
#01
釣りを始めたきっかけは?
父の影響で、物心がついた頃から釣りに触れる機会がありました。ニジマスの管理釣り場や堤防釣りにたまに連れて行ってもらったのが最初です。
もともと生き物が好きな子どもだったので、当時は釣りだけでなく虫取りや川遊びなど、とにかく自然の中で遊ぶことが好きでした。釣りもその遊びのひとつという感覚だったと思います。
中学生の頃は荒川でバス釣りに挑戦していましたが、正直全然釣れませんでした。高校生になるとお小遣いを使ってエリアトラウトへ通うようになり、周囲に釣り仲間や身近な釣り場があったこともあって、少しずつ釣りにのめり込んでいきました。
大学では生物部に所属し、釣りと向き合う時間がさらに増えていきました。幼い頃から読んでいた『釣りキチ三平』の影響もあり、カナダへ留学。バンクーバー島でキングサーモンを釣り上げた経験は、今でも強く心に残っています。
農学部で魚の研究を行っていたこともあり、「魚に関わる仕事がしたい」という思いが自然と強くなり、釣り業界を志すようになりました。
#02
メモリアルフィッシュは?
カナダで釣ったキングサーモンです。
留学先のホストファミリーが偶然にも釣り好きで、釣りへ連れて行ってくれました。しかし最初の2回はまったく釣れず、留学期間も残りわずかになった3回目の釣行でした。
港を出て10分ほどのポイントで、2本出していたトローリングロッドがまさかの同時ヒット。ファイトを楽しむ余裕などまったくなく、とにかく必死に巻いていた記憶しかありません。本当に一瞬の出来事でした。
それでも、自分が漫画の中で見て憧れていた世界で実際に釣りをし、キングサーモンを手にできた喜びは今でも忘れられません。
この経験がきっかけで、現在の釣りのベースでもあるトラウトフィッシングにさらにのめり込むようになり、卒業研究でもトラウトをテーマに扱うことになりました。
メモリアルフィッシュのカナダで釣ったキングサーモン
#03
仕事が自分の釣りに活きたタイミングは?
さまざまな人との出会いを通じて、自分一人では経験できなかった釣りに挑戦できるようになったことです。
入社前は堤防釣りやエリアトラウト、コイやフナなどが中心でした。しかし会社に入ってからは先輩や仲間に誘っていただき、深海のキンメダイやアラ、さらには沖縄遠征で32kgのキハダマグロを釣るなど世界が大きく広がりました。
特に水深500mを超える深海釣りなどは、この業界この会社に入っていなければ経験することはなかったと思います。
釣り好きだったとしても人生で一度も経験できなかったかもしれない釣りを体験できていることは、この仕事ならではの大きな魅力だと思います。
様々な人と出会い挑戦できるようになった深海釣りでキャッチしたアラ
#04
釣りをしていて一番「楽しい!」と思える瞬間は?
魚が掛かった瞬間です。
魚の大きさに関係なくロッドに生命感のある重みが乗った瞬間は特別です。きっと何かしらの快楽物質が出ているんじゃないかと思います(笑)。
実は昔から趣味が長続きするタイプではありませんでした。それでも釣りだけは続いているんです。
その理由を考えると、やはりあの一瞬の興奮を味わいたいからなんだと思います。
出張帰りで疲れていても、翌朝早く起きて釣りに行ってしまうのは、その瞬間を求めているからですね。
#05
釣りにおいて「こだわり」「譲れない」ポイントは?
自分で答えを見つけることです。
釣り方やポイント選びも含め、特にトラウトフィッシングは場所の情報があまり表に出ません。だからこそ自分で地図を見て、現地へ足を運び、探して、考えて釣ることを大切にしています。
もちろんどうしても分からない時は人に聞くこともありますが、なるべく自分の力で正解にたどり着きたい。
その過程があるからこそ、釣れた時の喜びも大きくなると思っています。
#06
今後、釣りでの目標は?
世界の主要なサーモンをすべて釣ることです。
サーモンには亜種や近縁種も数多く存在するので、「主要なサーモン」という表現になりますが、実はかなりの種類はすでに釣っています。
残っている魚種はベニザケとアトランティックサーモンです。どちらも日本では狙えない魚で、特にアトランティックサーモンは大西洋まで行かなければなりません。
簡単な目標ではありませんが、体力のあるうちに挑戦したいと思っています。
#07
どこでも何日でも釣りに行けるとしたらどこに行きますか?
やはりトラウトフィッシングですね。
行きたいところが多くて迷いますが、ニュージーランドで1か月ほどかけてトラウトを追い続けたいです。
一度訪れたことがあるのですが、広大な自然の中で野生味あふれるトラウトを狙う環境は本当に魅力的でした。
キャンピングカーで各地を巡りながら、ニュージーランド中を旅して釣りをする。そんな時間を過ごしてみたいですね。
それに熊や蛇を気にしなくていいのも大きな魅力です(笑)。
#01
今の仕事はどんなことをしていますか?
企画営業部 営業販促課に所属しています。
アルファタックル、テイルウォークをはじめとする自社ブランドの広報・宣伝活動全般を担当しています。
全国各地のロケに同行することもあれば、メディア関係者との打ち合わせや資料作成などのデスクワークを行うこともあります。また、撮影前にはロッドやリールの準備、ラインの巻き替えなど、裏方として現場を支える業務も担当しています。
ユーザーの方と直に話すことも多い販促課での業務
#02
エイテックで働く魅力は?
何よりも釣りのすぐ近くで働けることです。
もちろん企業として利益を追求するビジネスの側面もありますし、プロフェッショナルとしての責任もあります。しかし、どんな仕事にも必ず釣りが関わっています。
連休明けにはオフィスで釣り談義が始まり、誰かが釣ってきた魚をみんなで食べたり、仕事終わりに遠征準備をしている社員もいます。
仕事と趣味の境界が曖昧になることもありますが、好きなことに囲まれながら働ける環境は、エイテックならではの魅力だと思っています。
#03
釣りが仕事に活きたタイミングは?
現在の販促課では、釣り教室やテレビロケなどで初心者の方へ釣りを教える機会が多くあります。
実は入社当時、船釣りの経験はほとんどありませんでした。しかし会社で実施していた釣り研修会で、約1年間先輩方に同行しながら釣りを学ぶことができました。
その経験があるからこそ、「何を持っていけばいいか分からない」という初心者の気持ちを今でも覚えています。
釣りを覚えた過程を自分自身が経験しているので、初心者の目線に立って説明できることが今の仕事に活きています。
最近では講師役として指名いただく機会も増え、そこから新たな仕事につながったり、自社製品を選んでいただけたりすることもあります。
釣りの経験が無い相手にもわかりやすくレクチャー
#04
仕事をしていて一番「楽しい!」と思える瞬間は?
お客様から「アルファタックル・テイルウォークの道具で良い魚が釣れたよ!」と聞いた瞬間です。
販促課はイベントや展示会などでユーザーの皆様と直接接する機会が多くあります。
製品を紹介し、購入していただき、その製品で魚を釣り上げた喜びを共有していただく。その瞬間に立ち会えることは本当にうれしいですね。
メーカーとしてこれ以上ない喜びですし、「この仕事をやっていて良かった」と感じる瞬間でもあります。
#05
仕事において「こだわり」「譲れない」ポイントは?
社訓にもある「誠実に信用を以って仕事をする」ことです。
営業販促課の役割は、ブランドの価値を高め、その魅力を広く伝えていくことです。商品の性能だけでなく、伝える側の姿勢もブランド価値を左右すると考えています。
情熱や熱意ももちろん大切ですが、私自身が最も大切にしているのは誠実さと信用です。
ユーザーの皆様やメディア関係者、取引先の方々から信頼をいただけた結果として、次の仕事につながっていると実感しています。
そのために相手の立場を考え、時間がかかっても丁寧な仕事をすることを心掛けています。
#06
今後、エイテックでの目標は?
日本中、そして世界中を旅しながら釣りをするような企画を実現したいです。
イメージとしては「釣り×旅×エンターテインメント」。
例えばオーストラリアでアウトバックを使って何魚種釣れるか挑戦したり、その場でミッションを与えながら釣りをするような企画など、見ている人も楽しめるコンテンツを作りたいと思っています。
もちろん自分自身も現地に行きたいですし、企画を考える側として世界中のフィールドを巡ってみたいですね。
そのためにもブランドをさらに成長させ、いつか大きな企画を実現できるようになりたいです。広告予算もたくさん確保したいですね(笑)。
#07
なんでも好きな釣具を作れるとしたら?
分解してコンパクトに持ち運べるリールを作りたいです。
旅行先で釣りをすることが多いのですが、ロッドはテレスコピックやマルチピースなど技術の進歩でかなりコンパクトになっています。一方で、リールはどうしてもかさばります。
もしリールも小さく持ち運べるようになれば、もっと気軽に旅先で釣りが楽しめるはずです。
旅と釣りが好きな自分にとっては、ぜひ実現してみたいアイデアですね。