
Vol.12
Shimaura Shingo 島浦 慎吾
釣り場と売り場、どちらも真剣勝負
#01
釣りを始めたきっかけは?
最初に釣りをしたのは小学生のとき。友人と川で鯉を釣ったのがきっかけでした。一度は釣りから離れましたが、大学で沖縄に進学したことで再び釣りにのめり込むことに。きっかけは「ハイサイ探偵団」の動画で、沖縄で大きな魚が釣れることを知り、「せっかく海があるんだから」と釣りを再開しました。 再開してすぐに40cmほどのコショウダイが釣れて、そこから狙う魚もどんどんサイズアップ。釣具店で「秋は大きなシイラが釣れるらしい」という話を耳にし、朝夕の時間帯や休日には磯を歩き回って魚を探しました。初めてシイラを釣ったのは2ヶ月後。そのときの喜びと、自分の足で探して魚に出会う面白さに夢中になり、気付けば1シーズンで累計100kg以上のシイラを釣っていました。
「大きな魚を釣る喜び」と「自分の力で探し当てる楽しさ」に魅了されてからは、すっかり釣りの虜です。
#02
メモリアルフィッシュは?
2023年に磯から釣り上げた、44kgのキハダマグロです。
数年前から磯からキハダが狙えるポイントに通い詰めていました。普段は20kgクラスが中心ですが、その年は50kg近いサイズの釣果情報も出ていて、期待も大きくなっていました。通い始めて2~3ヶ月目、ようやく自分の信頼するタックルで44kgのキハダをキャッチ。 「魚にとって有利な場所で勝負する」ことに魅力を感じていて、磯という過酷なフィールドにこだわりがあります。だからこそ、この1本は自分にとって非常に意味のある1尾でした。

メモリアルフィッシュのキハダ44㎏
#03
仕事が自分の釣りに活きたタイミングは?
現在、東日本エリアの営業を担当しており、東北・関東の量販店を中心に訪問しています。営業活動や展示会などを通じて、釣り好きのユーザーや同業他社の営業担当と出会う機会が多く、人とのつながりが広がりました。
そのおかげで、一人では行けなかったような場所や、これまで知らなかったエリアで釣りをすることができるようになり、釣りの幅もぐっと広がったと感じています。
#04
釣りをしていて一番「楽しい!」と思える瞬間は?
磯場で大型回遊魚をキャッチする瞬間です。
磯場という環境は基本的にアングラーにとって不利な条件が多く、魚に有利な環境です。そこであえてパワー勝負に挑み、勝てたときの達成感は格別です。 その一瞬のために、たとえコンディションが悪くても釣り場に立ち続けています。もちろん危険の伴う釣りなので、安全には細心の注意を払っています。
#05
釣りにおいて「こだわり」「譲れない」ポイントは?
タックルの準備にはとことんこだわっています。僕がやっている釣りでは1尾1尾の価値がとても高いので、タックルチョイス、ノット、リング、針先などのチェックは妥協しません。
魚へのリスペクトも大切にしています。「掛けた魚は絶対に獲る」という信念のもと、ひとつひとつ丁寧に準備しています。また、蘇生できる魚は必ずケアして、できるだけ元気な状態でリリースするよう心がけています。
#06
今後、釣りでの目標は?
ずっと前から決めている目標があります。 「磯から自分の身長よりも大きな回遊魚を釣ること」。
大学時代に釣りにハマって以来、人生の目標として掲げています。
これまで磯で釣った最大サイズは、150cm・44kgのキハダマグロ。どこでその1本に出会えるかわからないからこそ、時間とお金が許す限り磯に立ち続けたいと思っています。
#07
どこでも何日でも釣りに行けるとしたらどこに行きますか?
南の島々を巡る旅をしてみたいですね。
鹿児島から沖縄の離島を回って、目標としているような大型の魚を追い求めたい。現地の人とのコミュニケーションも楽しみながら、情報を集めて魚を探す旅がしたいです。特にGTが大好きなので、大型のGTとの出会いを夢見ています。

大好きなGT これからも大型GTを狙って磯を廻ります!
#01
今の仕事はどんなことをしていますか?
東日本エリアの営業として、主に東北と関東の量販店を巡回しています。販売店の方と商談しながら、季節や地域に合わせた商品構成を提案。利益を作ることはもちろん、販売店の方と一緒に釣り業界全体を盛り上げていけるよう心がけています。
また、現場で得た情報を開発にフィードバックし、その地域ならではの釣りに適した製品づくりに貢献しています。
#02
エイテックで働く魅力は?
何より「釣りに関われる仕事」であること。そして自分と年が近いスタッフが多く、釣り好きな仲間ばかりなので業務の相談もしやすい環境です。
プライベートの釣りでも一緒に楽しめる仲間がいて、仕事も遊びも全力で取り組める会社だと感じています。

様々なジャンルの釣りを深く知識を得るように日々勉強する
#03
釣りが仕事に活きたタイミングは?
自分の経験をもとに製品の魅力を伝えられるときです。ユーザーショーでは実際に自分が使っているタックルについて具体的に説明でき、リアルな使用感を届けられる。お客様から「それ買いましたよ」と言っていただけると、本当にやりがいを感じます。
#04
仕事をしていて一番「楽しい!」と思える瞬間は?
営業活動の中でシーズンや地域に合わせた商品を提案し、そのアイテムが実際に店頭に並び、売れていく様子を見られるときは大きなやりがいを感じます。 特にうれしいのは展示会やイベントでエンドユーザーの方から、「○○店でこの商品買いました!」と声をかけてもらえたときです。 それがまさに自分が提案して仕入れていただいたお店だったときは格別です。 「自分の提案 → 店舗での展開 → 実際の購入 → お客様との接点」という一連の流れがつながった瞬間は、「営業としての仕事がちゃんと釣り人に届いている」と実感できます。

毎週巡回に出て「現場」を確認する。
#05
仕事において「こだわり」「譲れない」ポイントは?
現場の声を大切にすること。今、どんな釣りが流行っているのか、何が求められているのか。たとえ自社に該当する商材がなくても現場の声をしっかり拾うことで、将来的に何かにつながると思っています。
また、店頭で弊社商品を見ているお客様にも積極的に声をかけ、生の声を聞くようにしています。トラブル時にもエンドユーザーに迷惑をかけないよう、迅速な対応を常に心がけています。
#06
今後、エイテックでの目標は?
自分のジャンルであるロックショア向け製品の企画提案を形にしていきたいです。まだアイデアは固まりきっていませんが、現場で感じたことをしっかり記録し、データを蓄積しながら、いずれ理想のロッドを企画・開発につなげたいと考えています。
#07
なんでも好きな釣具を作れるとしたら?
「魚を蘇生させるための道具」が欲しいです!
おいしく食べるための締める道具は多いけれど、蘇生させるためのツールって本当に少ないんですよね。特にショアからだと、蘇生に使える手段が限られています。
船ではホースでエラに水を送る方法がありますが、それをショアでも実現できるような仕組みがあれば理想的。魚にダメージを与えずにランディングできるシステムなど、魚と真摯に向き合える釣り具を作ってみたいです。